ラッコの寿命
10~15年(オス)
15~20年(メス)
出典:Defenders of Wildlife
長寿情報
・推定25歳(鳥羽水族館「ポテト」♀)
・推定24歳(海遊館「エレン」♀)
・推定23歳(鳥羽水族館「エミ」♀)
・22歳2ヶ月(大洗水族館「トニー」♂」
・21歳(海遊館「パタ」♀」
・19歳11ヶ月(須磨海浜水族園「トコ」♂」
ラッコの生態と雑学
生息地
ラッコは北アメリカとアジアの太平洋沿岸に生息しています。
ラッコは陸に上がることはめったになく、ほとんどが海上での生活です(生息地によっては陸で寝るラッコもいます)。
そのため、寝る時は流されてしまわないように昆布にくるまって寝たり、エサを食べる時は、胸の上に置いた石にハマグリなどの貝をたたきつけて割るなどの、様々な工夫をして生活しています。
8億本の毛
最も毛深い動物と言われるラッコ。
ラッコには体温の低下を防ぐための「綿毛」と呼ばれる細くて柔らかい下毛があります。この綿毛は1平方センチメートルあたり10万本以上の数で密生し、全体の本数にすると何と8億本にもなります。
ラッコの1日を大きくわけると、食べているか、寝ているか、毛づくろいをしているかの3つになります。
このうち毛づくろい(グルーミング)は体温を保つためにとても重要な行動で、1日に5時間ほどかけるとされています。
水族館のラッコは激減
日本に初めてのラッコがやって来たのは1982年のこと。静岡県の三津シーパラダイスでした。
その後も水族館でのラッコ飼育は増え続け、1994年には28施設で122頭が飼育されるまでに。
しかしこの時をピークに水族館で飼育されているラッコの数は減り続け、2017年5月の時点では8施設で12頭が飼育されるのみになってしまいました。
自然界でのラッコの数が減少したことで、ラッコの取り引きが規制されたことや、国内のラッコの繁殖が上手くいかなかったことなどがその理由です。
ラッコの基本データ
目 – 科
食肉目 – イタチ科
学名
Enhydra lutris
英語名
Sea otter
漢字
ラッコ:猟虎、海獺、獺虎
体長
55~130センチメートル
希少種(レッドリスト)
絶滅危惧IB類(EN)
(IUCN Red List Ver.2014.1)
ワシントン条約
附属書II