ダチョウの寿命
50~60年(野生)
出典:愛媛県立とべ動物園
長寿情報
22年5ヶ月の飼育記録(多摩動物公園「アルファ」)
ダチョウの生態&雑学
地球上で最大の鳥類
アフリカのサバンナや砂漠に生息するダチョウは、鳥類ではもっとも大きな種類で、体高(地面から頭の先まで)は約2.5メートルにもなります。
体が大きいので、当然のことながら卵も巨大。ニワトリの約25倍の大きさのある卵は、その重さが1.3~1.9キロにもなります。
よくテレビ番組なので「ダチョウの卵を目玉焼きにしてみた」なんて企画がありますが、1キロ以上もあると知ってしまうと、ちょっと完食できる気がしませんね。
(^^;)
ところがこんなに大きな鳥なのに、脳みそはさほど大きくありません。体重は100キロを超えるというのに、脳みその重さはわずか40グラム。
人間の脳みそは約1500グラムあるというのですから、その小ささ・軽さが分かるというものです。
ダチョウのオスとメスの見分け方
鳥類にはスズメなどのように外見から雌雄を見分けることがほとんどできない種類もいますが、ダチョウは羽毛の色で簡単に区別することができます。
胴体の羽毛が黒いのがオスで、茶色がかった色をしたのがメスです。
▼下の写真では、左側がメスで右側がオスということになります。簡単♪
ダチョウは俊足ランナー
胸の筋肉が発達していないダチョウは空を飛ぶことができませんが、かわりにものすごい速さで走ることができます。
長距離を走る時すら時速48キロメートル、最高時速では70キロメートルにもなるとされています。
人が全力で走る速度が時速20キロメートルですから、ダチョウに本気で追いかけられたら、逃げることなど到底できません。
なんだったら、普通の自転車(ママチャリ)ですら時速12~19キロメートル。競輪の選手でようやく70キロを超えるあたりと言うのですから「恐るべしダチョウの脚力」ですね。
飼育ダチョウの寿命
野生のダチョウには50年以上の寿命がありますが、動物園のダチョウはこれよりも短命の傾向があります。
ストレスや運動不足、エサなど様々な原因が考えられていますが、はっきりとしたことはわかっていません。
ダチョウの基本データ
目 – 科
ダチョウ目 – ダチョウ科
学名
Struthio camelus
英語名
Ostrich
漢字
ダチョウ:駝鳥
体長
2~2.5メートル(体高)
希少種(レッドリスト)
軽度懸念(LC)
(IUCN Red List Ver.2014.1)
ワシントン条約
附属書I
ただし、アルジェリア、ブルキナファソ、カメルーン、中央アフリカ共和国、チャド、マリ、モーリタニア、モロッコ、ニジェール、ナイジェリア、セネガル及びスーダンの個体群に限る。