ホッキョクグマの寿命
24年(飼育下)
出典:フィラデルフィア動物園
25~30年(野生)
出典:ホッキョクグマ | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
長寿情報
・42歳(カナダのウィニペグ動物園「デビー」)
・推定36歳(上野動物園「雪男」)
・34歳5ヶ月(京都市動物園「ポール」)
・34歳(旭山動物園「コユキ」)
・34歳(米フィラデルフィア動物園「クロンダイク」)
ホッキョクグマの生態&雑学
ホッキョクグマの別名
真っ白なその体から、ホッキョクグマは別名をシロクマといいます。
別名を持つ動物はいろいろといますが、ホッキョクグマほど別名が有名な動物は少なく、シロクマを正式名称だと思っている人も多いようです。
愛媛県のとべ動物園ではホッキョクグマのピースを「しろくまピース」と堂々と言っていて(笑)「しろくまピース」のwebサイトもあるほどです。
地上最大の肉食動物
陸上に住んでいる肉食動物の中では最大の動物で、身長は2~2.5メートルにもなります。もちろん体重も重くオスが250~600Kg、メスが少し小さめの150~300Kgです。
ちなみに、肉食動物も草食動物もひっくるめた陸上最大の生物はアフリカゾウで、肩高(地面から肩までの高さ)3~3.9メートル、体重がオスで5トン~7トン、メスで2.5トン~3.5トンにもなります。
こう書いてしまうと、なんだかホッキョクグマが小さく見えてしまいますがゾウが大きすぎるだけで、ホッキョクグマだって決して小さくはありません。人よりはるかに大きな動物です。
体の毛は透明
ホッキョクグマの毛は透明で、ストローのように中が空洞になっています。真っ白に見えるのは、この透明な毛に光りが乱反射しているためです。
雪の結晶は透明なのに、人の目にはそれが真っ白に見えるのと同じ原理です。
またホッキョクグマの毛がストロー状になっているのは、こうすることで毛の1本1本が断熱材の役割を果たし、北極の過酷な寒さに耐え、さらには海を泳ぐ時の浮力にもなると考えられています。
一見いいことずくめに見える空洞の体毛ですが、夏になるとこの中にコケや藻が発生してしまい、シロクマならぬ「緑グマ」になってしまいます。
ホッキョクグマの基本データ
目 – 科
食肉目 – クマ科
学名
Ursus maritimus
英語名
Polar Bear
漢字
ホッキョクグマ:北極熊
体長
2~2.5メートル
生息地
ユーラシア大陸、アメリカ大陸の北極圏
希少種(レッドリスト)
絶滅危惧II類(VU)
(IUCN Red List 2015)
ワシントン条約
附属書II